仕事を終え暗くなった夜空を見上げると、うろこ雲の月夜。何やら急にざわつく心を抑え、帰り道を急いでいるといつも前を通る邸宅が青い光に包まれていた。 一層 足早に立ち去ろうとすると、通用口の鉄の扉が半開きになっていて、それはまるでこちらを誘っているようにみえた。好奇心の思う向くまま奥へ奥へと進んでいくと、、 ミステリーファンからお𠮟りを受けそうな書き出しになってしまい失礼しました。今回の主人公はは1902(明治35)年に、JR神戸駅の南の東川崎に誕生した「よこみぞ まさし」くんの育った神戸を紹介します。お気づきですよね、まさしくんはのちの日本の探偵小説の巨匠「横溝正史(せいし)」先生の本名です。こ…