豊饒の海(ニ)奔馬(ほんば)三島由紀夫新潮文庫 昭和52年8月30日発行 平成14年12月5日43刷 改版平成24年6月30日62刷(この作品は昭和44年2月新潮社より刊行された ) 豊饒の海の続き、(ニ)奔馬を読んでみた。 読み始めて、なるほど、(一)と、こうつながるのね。というのがわかる。 本の裏の説明には、「今や控訴院判事となった本多繁邦の前に、松枝清顕の生まれ変わりである飯沼勲があられる。「神風連史話」に心酔し、昭和の神風連を志す彼は、腐敗した政治・疲弊した社会を改革せんと蹶起を計画する。しかし、その企ては密告によってあえなく潰える。彼が目指し、青春の情熱を滾らせたものは幻に過ぎなかっ…