◆ はじめに:世界の核としての異常体 BLEACHにおける「霊王」とは、一見すると世界の中心に据えられた神であり、三界を維持する存在とされている。でもその姿はどう見ても不自由そのものだった。四肢を奪われ、水晶体に封じられ、自我も語れぬままただ「そこに置かれた」存在。ユーハバッハは彼を「あんなもの」と断じ、藍染は「神ではない」と嗤った。では霊王とは、いったい何だったのかな?今一度考え直してみたよ。 1. 魂と物質を縫い止めた神。霊王の真実 結論から言えば、霊王とは「魂と物質の境界を固定する構造体」だったのではないかと思うんだ。 かつての世界は、すべてが曖昧だったんだ。魂と物質の境界も、生と死の区…