季語は夏。 高浜虚子の孫で俳人・稲畑汀子は「漁火の増えゆく早さ夜の秋」と夏がいよいよ終わるさみしさや秋が深まっていくことを詠んだ句がある。それぐらい、さみしさが感じられる夏の終わりの予感、秋が近くなっていく夜の長さが感じられる。
今年は異常に暑い。それでも流石に朝夕の風には若干の 変化が感じられるようになった。 色々迷うことの多い人間に、ゆっくり迷えと秋の足音。 秋が近ずくとなると余計に迷い事が増えるようだ。 あゝすれば否かうすれば夜の秋 追記 「夜の秋」は「秋の夜」ではない。角川の 俳句歳時記にはそう書いてある。 晩夏の夜がそこはかとなく秋めいている状態を 表す季語と解説されている。
最近は中学受験の問題に「俳句」が出題されるのですね！驚きました。というのも、先日、わたしが発行しているメルマガ読者様から、中学受験を控えたお嬢さんが通っている塾の模擬試験に、わたしが先日メルマガで紹介した季語が出題され、お嬢さんは見事正解を勝ち取った！というのです。（彼女はほんの世間話程度にお嬢さんに季語の話をしていたそうなのです。） ちなみに、ご紹介したのは「夜の秋」という季語でした。（以下がその時の文面です） 本日は立秋です。そう、現実のうだるような暑さはひとまず置いておくとして、暦の上では秋なのですね・・・。俳句の世界でも今日からは、少しずつ秋の季語で詠み始める方が増えていきます。 でも…
