花の生涯(上)【電子書籍】[ 舟橋聖一 ]価格: 817 円楽天で詳細を見る 【あらすじ】 井伊家13代藩主直中が隠居後に生んだ14男の直弼は、300俵をあてがわれた部屋住みの身。自らを花の咲くことのない埋もれ木に例え、「埋木舎」と名付けた邸宅で無柳をかこっていた。三味線と男女の道はたか女という魅力ある女性から、学問は貧乏浪人の長野主膳から学び、時に水野忠邦の天保の改革を批判するなど、好き勝手なことを放言して暮していた。 ところが直弼の兄にあたる藩主の後継と、その後就任した藩主が立て続けに亡くなり、直弼に次期藩主の立場が転がり込んでくる。直弼は藩主に就くと、前藩主の遺命と称して15万両を士民に…