路上ライブをする人のことを言う。
主に駅前で人々が帰宅で通行する時間にやる事が多い。
スタイルはアコギ兼ボーカルが二人いることが多いが、 バンドがアンプなどの機材を持ち込んで演奏したり、 ピアノを弾きながら歌うというケースもある。
ゆず、19(ジューク)、ミスチルなどをコピーする人が多い。 特にゆずは路上ライブがきっけけでデビューしたので、 アコギ兼ボーカルの人たちは 悪い言い方だが「ゆずもどき」とも言われたりする。
今から10年以上前の話。 僕は待ち合わせの為 一人地元の駅前のベンチに腰掛ける。 時刻は23時過ぎ。 その辺で若いにーちゃんらが地べたに座りギターを弾いてる。 暇つぶしも兼ねて下手くそだか上手なのか微妙なギターの音色に耳を傾ける。 そんな時、僕の座ってる5メートル先くらいに一人の黒人が座る。 見た目10代くらいかな。とにかく若い。そしてギターを担いでるから、この子もストリートでやんのかな。 ギターを出しておもむろに弾き始めた黒人の彼。 ギターの腕前は置いといて、とにかく歌が上手い。 知らない洋楽をゆっくりと歌い上げるその声に任せ、目を閉じるとちょっとしたBARの様。 あっという間に心地よい時間…
ある日のこと。 大阪で用事があり、街をぶらぶら歩いていると、ストリートミュージシャンの歌声が聞こえてきた。 ……ゆずの『栄光の架橋』だ。 遠方に目をやると、道の端っこでギターを片手に大声で熱唱している男性の姿が小さく見える。 それ自体はよくある事だ。 人が集まるところには必ずストリートミュージシャンがいて、必ず人の曲を許可もなくカバーしている。私はさして気にもとめず大阪の混みごみした道をそのまま歩き続けていた。 男性の歌自体は特別上手くもなかったが、路上で弾き語りをしているくらいだからか別に下手というわけでもなかった。 ただ1点気になったのが、その男性の歌声に全く『伸び』がなかったことだ。息が…