久しぶりに熱を出しふわふわとした頭の中で、感情と思考がぐるぐると回っている。 勇気を出して、母と向き合ってみたからだろうか。 椿に囲まれた静かな庭の中か、静寂さを感じる神社の片隅か・・はたまた深海か。 誰にも攻撃されない環境の中で、大声で泣きたいような。 自分を絶対に守ってくれる誰かに包まれながら泣きじゃくりたいような。 そんな心境かもしれない。 私はこれまで幼少期の話をほぼ周りにしたことがなかった。 可哀想な子などと扱われたくなかったこともあるが、母を庇いたかったからである。 最近自分の話を周囲にし始めたところ、色んな人から母を責める言葉をもらった。虐待だと言う人も中にはいた。 人の心とは難…