北野社頭図屏風 さて二日目である。もちろん日本美術の知識は増えてはいないので昨日の続きのような文章になる。北野社頭図屏風は江戸時代初期に描かれたものらしい。東山名所図屏風よりも建築物は厚みがあり立体的で人びとの様子も細かに描写されている。相変わらず金箔面は広い。雲も地面も金箔なので馬が空を飛んでるのか地面を蹴っているのかチラと見るだけでは混同してしまう。 題名の「北野社頭」とは「北野天満宮の社殿の周辺」という意味である。当時(といってもこの絵が過去を振り返ったものか当時を描いたのかは不明)京都でもっとも賑わったのが北野天満宮だというから、現代では渋谷あたりの日常を描いたものだろうか。御所との位…