ピーター・ドラッカー「マネジメントの父」の実像井坂康志岩波新書2024年12月20日 第1刷発行 日経新聞2025年3月1日の朝刊の書評で紹介されていた本。 記事では、”本書は「マネジメントの父」と言われたピーター・ドラッカーの生涯を扱っているが、単なる伝記ではない。著者は、ドラッカーがなぜマネジメントについて考えなければならなかったのか、その実存的背景を明らかにしようとする。 『もしドラ』の大ヒットに見られるように、ドラッカーの日本での受容性は1950年代から高かった。しかしドラッカーがオーストリア・ウィーン出身で、帝国の解体を見届けた後、ナチスの迫害から逃れて米国に渡ってきた「亡命ユダヤ人…