先日、「平家物語」も読破しているという日本文学に造詣の深い方(仮にAさんと呼ぶ)との会話の中で、芭蕉が滋賀の近江にゆかりが深いこと、その墓はJR膳所駅にほど近い大津市内の義仲寺にあることが話題になった。特に、なぜ木曽義仲の墓の横に葬られたかったのか不思議だということになった。その中で、「平家物語」には木曽義仲だけが美男であったと書かれている、とAさんから紹介があった。そこで思い出したのが嵐山光三郎著「芭蕉紀行」(新潮文庫平成16年)。そこには芭蕉とその愛弟子との衆道関係があからさまに書かれていた。「そういうことなのか!」 そこで、上記「芭蕉紀行」と同著者の「芭蕉悪党」(新潮社2006年)を参照…