最近集中して生物学/生理医学関係の本を読んでいる。感想はもう少し読書を続けて理解がまとまってきたころに書くことにして、ここでは読んだ本を記録しておく。 1. 福岡伸一関係 「生物と無生物の間」(講談社現代新書、2007) 「動的平衡 1,2,3」 「最後の講義」 著者は「トポロジー」とか「動的的平衡」とかの概念を好んで使用している。著者の数理科学の素養が感じられる。実際、最近は「動的平衡」の数理モデルを独自に構成して研究しているようだ。動的平衡(Dynamical equilibrium)は非平衡統計物理学でよく研究されている課題である。 「エピジェネティクス」の概念も使われているが、そこでの…