カミュの「異邦人」(窪田啓作訳 新潮文庫)を読み終えました。100頁の「変身」が1日、150頁のこちらは2日で読んだ。1日だともったいない気がして。つまりは、面白かった、ということです。 評価:★★ あらすじ:いまさらの感はありますが、 「きょう、ママンが死んだ。」という有名な一文から始まる。これだけならそう問題はないのだが「もしかすると、昨日かも知れないが、私にはわからない。」と続くのが実はすべてのような。「わからない」と言ってしまう主人公ムルソーは結局はそれがために(とても大切なことなのに聞きもしない、関心もない、そのために)死刑になった、そんな物語です。 ムルソーはフランス領アルジェリア…