一条真也です。東京に来ています。15日の東京の新型コロナウイルスの新規感染者はわずか7人でした。パンデミックの「危機」は去ったのでしょうか? 『危機と人類』上下巻、ジャレド・ダイアモンド著、小川敏子・川上純子訳(日本経済新聞出版社)をご紹介します。過去の人類史から学び、将来の危機に備えることを考える大著です。 著者は、カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)地理学教授。1937年ボストン生まれ。ハーバード大学で生物学、ケンブリッジ大学で生理学を修めますが、やがてその研究領域は進化生物学、鳥類学、人類生態学へと発展していきます。カリフォルニア大学ロサンゼルス校医学部生理学教授を経て、同校地理…