核戦争

(一般)
かくせんそう

Nuclear warfare(英)


辞書的な定義としては、核兵器を用いた戦争。この言葉が生まれた冷戦期においては、第三次世界大戦勃発後の結末、全面核戦争(後述)を想定して用いられることが多かった。
冷戦後の世界においては、中小の核保有国(インド、パキスタン、イスラエルなど)を念頭に用いられる機会が増えている。

全面核戦争

二国以上が全力を投じて核戦争を行えばこう呼ばれるべきであるが、実際には冷戦期の米ソ全面対決の場合を想定して用いられることがほとんどである。
ケネディ以降のアメリカの核戦略はいずれも*1段階的な核使用を前提としており、核戦争イコール全面核戦争ではない*2
ただし、当時から「実際に核兵器の使用段階をコントロールできるのか?」(=「最初の一発」を使えば核兵器の報復使用が連鎖して、最終的には全面核戦争にまで発展するのではないか?)という疑問は提示されていた。この疑念が米ソの直接対決を思いとどまらせたと言えなくもない*3

偶発的核戦争

意図しない形で発生する核戦争。各国とも核兵器には*4報復兵器として多大な価値があることを認めており、核兵器で攻撃された場合は原則として核兵器で報復することになっている。
したがって、「自国が核攻撃を受けた/受けようとしている」と誤認した場合に核兵器で「反撃」することで、核戦争が発生してしまうのではないかという懸念は常に存在している。

小規模核戦争

全面核戦争の脅威がひとまず去った冷戦後の世界において、特に発生の懸念される核戦争。
地域紛争がエスカレートして(五大国以外の)中小保有国が核兵器を使用するのではないか、というものである。
具体的には慢性的な対立関係にある両国が核兵器を保有しているインド対パキスタン、大量の核兵器を保有している(と見られる)イスラエル対アラブ諸国*5などである。
その他、冷戦期においては南アが周辺諸国との戦争に敗れた際に隠し持っているかもしれない*6核兵器を使用する、といったパターンも考えられていた。

*1:ただし、レーガン政権はあまりにも異質なので除外する。

*2:ソヴィエトの「本当の」核戦略は謎である。発射に手間のかかる液体燃料ロケットを使う=先制攻撃指向であるという指摘も、多大なコストの必要な移動型ICBMを配備している=第二撃能力を重視している、という指摘もどちらも成立し得る。

*3:冷戦そのものが八百長だといった極端な説は別にして。

*4:先制攻撃兵器としての価値を認める認めないとは別の話として

*5:第四次中東戦争の際には危機的状況に陥ったイスラエルが真剣に核使用を検討したがアメリカがそれを制止したとも言われている。

*6:当時は「疑い」であって本当に開発しているかどうかは不明だった

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