ピーテル・ブリューゲル《叛逆天使の墜落》1562年、ベルギー王立美術館蔵 キリスト教における叛逆天使というのはルシファーのこと。ルシファーというのはもともと「光をもたらす者」という意味であったが、堕落することにより悪魔に変身してしまった天使のことをいう。 ブリューゲルの絵では天使たちが奇怪な生き物たちに変身していく有様が描かれている。ラッパを吹き鳴らしていた天使は昆虫のような両生類のようなモノに変身していく。 ブリューゲルの生きた時代は宗教戦争の時代であり、社会の価値観が大きく変動していく時代でもあった。価値観の変化をブリューゲルは墜落する堕天使として描いたのだ。 現代も近代という時代が終わろ…