自然言語を参照
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(略称として用いられて)「PCを動かすプログラミング専用の」言語というニュアンスで用いられる。PC言語。
「」の部分が重要なだけに、略するとほとんど何がなんだかわからないのが難点であるが、文脈で判断するしかない。
この場合、人文系の大きなテーマである言語論とは全く違う大きな別領域の話になるので、それがある言語(や思考形式や文化など広範囲の問題)にまつわる話なのか、或いは、プログラミングの形式のことなのだろうかということを常に峻別して考えないと、混乱が生じることがあると思われます。
今回は、品詞分類について書いていきたいと思います。 まず、適当に考えてみると分けることができる以下の7か8個があげられます。 ・物事 : その名の通り「物事」を表す言葉。いわゆる名詞。 ・動作 : その名の通り「動作」を表す言葉。いわゆる動詞。 ・物事の状態 : 「物事」の「状態」を表す言葉。いわゆる形容詞など。 ・動作の状態 : 「動作」の「状態」を表す言葉。いわゆる副詞など。 ・状態の程度 : 「状態」の「程度」(たいていの場合は強調)を表す言葉。 ・並列 : 上4つの言葉を並べる言葉。 ・補助 : 上4つの言葉と一緒にしていわゆる品詞を変える言葉。 ・(感嘆 : 感嘆を表す言葉。いわゆる…
修飾の種類は3種類であります! (一応、分け方によっては2種類や4種類と捉えることもできます。 ただ、2種類の連体修飾語と連用修飾語という分け方とは区別したかったのでここでは3種類としました。) その3種類を以下にあげます。 「暗い」や「明るい」、「大きな」、「健気な」や「健気だ」といった「物事」の「状態」を表す語が「ペン」や「くつ」といった「物事」を表す語を修飾する。 「明るく」、「健気に」、「読みながら」といった「動作」の「状態」を表す語が「動作」を表す語を修飾する。 「とても」、「より」、「さらに」といった「状態」の「程度」を表す語が「物事」や「動作」の「状態」を表す語を修飾する。 その…
「魂の会社、退社します」という短い投稿を、Xで偶然見かけた。 正直、最初は意味がわからなかった。魂の会社ってなに? 幽霊会社のこと? スピリチュアル系のビジネス? でも、妙に引っかかる。なんだか、すごく真剣なようでいて、どこかでふざけているような気配がある。 「魂」という言葉は、人間の本質を象徴するような、とても抽象的な概念だ。意識と無意識のあわい、身体を超えて持ち越されるなにか、あるいは「私」という存在を支える最奥の核みたいなもの。そんな深遠な響きをもった言葉と、「会社」が組み合わされていることに、まず違和感を覚えた。 会社は制度だ。組織であり、法人であり、言ってしまえば人間が作った仕組みだ…
最近、家庭菜園をしていて「畝(うね)」という言葉につまずいた。音声入力で検索しようと「うね」と話しかけたら、スマートフォンには「胸」と表示された。たしかに「むね」とも聞こえる。でも、人間の身体の「胸」じゃなくて、畑のあの、台形に盛り上げた土のこと。あれ、何て言うんだっけ……? 子どものころ、私は農村地帯に暮らしていた。家の人は、裏庭で小さな畑をやっていて、私はときどきそこで遊んだり、土をならしたり、じょうろで水をかけたりしていた。 「こっちを高くして」「そこは踏まないで」「ここに3粒入れてごらん」 そんなふうに言われながら、手を動かしていた。 でも、そこで大人たちが何をどう言っていたかは、正直…
幼稚園の頃、私はある日、ひとりのフランス人の神父さんと出会った。白人の、もう年配の男性だったと思う。彼は日本語を話していたが、その日本語は、私がこれまで耳にしたどんな日本語とも違っていた。 あるとき、彼が周囲の保護者たちに向かって、こう言ったのを覚えている。 「子供たちは可愛いです。」 ただそれだけの、よくある一言。でも、その響きが、私の中の何かを強く揺さぶった。 その日本語は、日本人のそれとはまるで異なる音質を持っていた。少しくぐもっていて、芯があって、あたたかく、楽器のように響く低音だった。おそらく、欧米人の骨格や発声の仕組みが生み出す音色だったのだろう。東洋人の、あるいは私自身の声とは違…
論理語で生きてきた私が、職人語という“別の文化”に出会った日 今回の家の塗装工事で、私は久しぶりに“本物の職人”と対面する機会を得た。寡黙で手を止めず、私の問いには必要最小限の言葉だけで応える──そういう存在だった。 ふだん私は、営業担当や元請けの人など、実際に手を動かさない人とやりとりすることが多い。だからこそ、今回初めて「現場の語り」に触れたと言ってもいい。 職人さんに「窓の手前の木の部分には何を塗ったらいいですか?」と聞いたとき、彼は何か短くつぶやきながら、私が見せた“白木用”の缶をちらっと見て、少し考え込んだ。 その言葉はとても不思議で、はっきりと「ニスはやめたほうがいい」とも「クリア…
言葉は、最後まで言い切られないとき、いちばん心に残る。 塗装工事の最終日が終わり、少し経った静かなお昼頃だった。 その日、私は職人の彼を、家の中へ招き入れた。 椅子を引いて「どうぞ」と声をかけると、彼は何も言わず、導かれるように腰を下ろした。 手には、小さなお札を数えるための機械を持っていた。 私はふと、「手で数えるのかと思いました」と言った。 彼は少しだけ笑って、こう答えた。 「昔はそうだったけど……仕事やってるから…」 言葉の端が、すっと空気に溶けていった。 語尾を言い切らないその話し方は、彼だけではなかった。 たとえば別の若い職人は、ある朝、玄関のチャイムを押して現れた。 ドアを開けると…
これは、私が家の屋根と外壁の塗装工事をお願いしたときの、一瞬の記録である。話に出てくるのは、ベテランの職人であり会社の代表でもある方と、私とのあいだに交わされた、ほとんど交わされなかった会話である。 工事が終わったのは土曜日。支払いはその次の月曜日、休み明けだった。 代表がやってきたとき、私はすぐに「中にどうぞ」と家に招き入れた。椅子を引いて「どうぞ」と言うと、彼は迷いも戸惑いもなく、すっと座った。そして、小さな機械を取り出した。 私は「手で数えるのかと思った」と言った。彼は「昔はそうだったけど…仕事やってるから…」と、語尾をふわっと消すように言った。 その“語尾が消える”話し方を聞いて、私は…
朝、インターホンが鳴った。 「ピンポーン」 ドアの向こうには、ベテランの職人さんが立っていた。その顔には、にこにことした笑みと、「これから始まるぞ」という気合いがあふれていた。まるで全身から「やる気」と「期待」が放射されているようで、声は少なくても、そのオーラだけで空気が動いていた。 「おはようございます。始めます」それだけ言って、すっと現場に向かっていった。 私は、何か言葉を交わさなければいけないような気がして、つい外に出た。若い職人さんがふたりいて、3人がそろっていた。これなら自己紹介の流れがあるのかな──そう思ったが、何も始まらなかった。誰も名乗らないし、紹介もされない。 仕方なく、私の…
今年も早いもので6月になりました.九州北部も梅雨に突入です. 今回は, 第1章 知識の獲得における言語の問題と概念化の実際の1-2 児童が,教師の発話する言語の概念を持ち合わせているが理解できない場合について紹介します. 皆さんは,先生が発話される言語の概念を児童・生徒が持っているのに,先生の話される意味が分からないとはどういう事だろうと思われるかも知れません.でもこれは実際にあったことですし,学校現場では意外と多い気もします. 最初の例は,このブログでも何回か紹介した授業中に起きた出来事で,「とける」という言語の話です.結果的に,この事の気づきが修士と博士の学位取得につながりました.学習は小…