はじめに 私たちは文明というものを、しばしば「ある地域で突然生まれたもの」と考えがちです。学校では、メソポタミア文明、エジプト文明、インダス文明、中国文明を「四大文明」として学びます。しかし、これらの文明をそれぞれ完全に独立したものとして捉えてしまうと、文明の本質的な発展プロセスが見えにくくなってしまいます。 この「繋がり」の視点から歴史を紐解いていくと、現代社会がなぜ「貨幣経済」に強く依存しているのか、そしてなぜその貨幣経済がさまざまな現代課題を生み出しているのかが浮き彫りになってきます。 文明の始まりと「交換」 メソポタミアのチグリス・ユーフラテス川、エジプトのナイル川、インダス文明のイン…