枯葉を降らせる樹木は、拙宅では花梨一本となった。どうやら降り終った。 おそらくはこれが最後の落葉掃きとなる。まずは今季最後の、という意味だが、ほかの意味もある。近ぢか、枝を大幅に剪定して、樹の背丈を思い切って伐り縮めようと考えている。その程度であれば、植木職の親方に依頼するのはかえってご迷惑だ。自分でやる。劣化顕著の老人が梯子乗りもいかがかとは思うが、安全性の高い脚立を所有しているので、なんとかなるだろう。幸いにして花梨は、樹形の作法について、いたって寛容な樹種だ。 またこの場所は、東京都による道路拡幅のための用地に指定されてある。日程については、まだなんの相談も始めてはいないが、遅かれ早かれ…