季節が夏めいていくなか、草木の成長を実感し、収穫の時を思い描く 今日から二十四節季の『小満』の節季に入った。二十四節季を編纂・構築した “いにしえ” の人々は「陽気がよくなるとともに、植物は成長し、動物も活発に動き始める時期」と捉えていた。「小さな満足感」の字義どおり、モノごとが満ちていくサマに触れてひと安心する時期である。 --季節は秋の収穫に向けて満ちていき、そんな様相に触れて、人々は秋には訪れるはずの収穫のときを思い描く--。 自然と向き合う生活ならこの図式が成り立つが、不確定要素に満ちている現代の実生活ではそうもいかない。この時期は満ちていっているはずだと気持ちをシフトさせるか、無視す…