江戸・明治から続くみちのくの伝統駄菓子屋さん。 その存在が今、とても希少なものになっている。 和菓子界のレッドリスト、と心配する人も多い(私もその一人)。 数年前までは東北4大駄菓子(盛岡、鶴岡、仙台、会津若松)がこの世界では知られる存在だったが、昨年秋、鶴岡の「梅津菓子舗」が350年の歴史にピリオドを打ち、会津若松「長門屋」は会津駄菓子づくりを止め、追い打ちをかけるように仙台「石橋屋」は今年5月に閉店している。 今回ご紹介するのは、その意味で希少度がますます増している元祖仙台駄菓子本舗「熊谷屋」(くまがいや)の渋いキラ星である。 セピア色の店構えが何とも言えない。 ここに銀色のシーラカンスが…