不意に 突然に ママの さみしそうな姿が浮かぶ いまだに… いまだに と言えば まだ 居間の ママが眠っていた場所に お布団敷いて眠っている 雪の重みで 潰れるかも… な場所だ お仏壇と 引戸一枚隔て お隣に眠ってるんだ ママも パパも がんが 末期になるまで 発見されなかった そのことを どうして とは 一度も おもわなかった… おもえなかった そう おもったところで 間に合うことなど ひとつも ないなとわかったから 感染症の時にも 脳出血の時にも 認知症の時にも そうだった なのに どうして あの 施設で ひとりぽっちの ママを いつも いつまでも 思い浮かべてしまうんだろう… どうしてか…