子供の頃、そうめん、冷や麦と云った夏の麺類は好きではなかった。天ぷらとかおかず要素があれば美味しいと思ったんだろうけれど麺つゆですするだけでは物足らない。 昭和30年代の事だから出汁は煮干し出汁で味醂なぞ使ってないから砂糖でぼんやりとした甘み、もっとはっきりとした味が欲しかったんだと思い出す。 子供に人気がないもんだから、母親は目先を変えて玉ねぎやニンジン、竹輪などを細かく刻み味噌味の上掛けを作って、これは喜んで食べた。 だから大人になっても麺類は中華そばも含め好物ではなかった。それがひっくり返ったのは東京に出て知ったどさん子の札幌味噌ラーメン。 濃厚な味噌スープとプリプリした独特の麺。タップ…