ある日曜日のことである。朝目を覚ますと、キッチンから、どおんどおんと音が聞こえる。 つい30分前には、小さな愛息コナツを挟んで、相方のナツさんが寝ているのを、薄目で確認したばかりだ。それが、今はいない。 コナツを真ん中にベッドで川の字に寝ていると、だんだんコナツの体が時計回りに動いて横一文字になり、川の字は、アルファベットのHの形になる。時には、アルファベットにもならず、いびつなあみだくじのようになる。 ミルクの出どころ近くに頭を置いておきたいコナツは、ママの首元か脇腹に頭を突きさし、ナツさんの頭か脇腹に、足を蹴り出すことになる。これが、ナツさんに非常な不公平感を与えるらしい。 そのストレスを…