ティアが実は「女王になりたい」という野望を持っていると聞かされたおれたち。 王子やナナがティアを激励する中、おれは「誰にも明かしていない野望」について 1人で思いを巡らせていた。 今までは絶望的だと思っていたが、もし本当にティアが王位を継ぐのなら、ずっと 心に秘めていた野望を果たせる可能性も出てくるなと、おれは内心ほくそ笑んでいた。 いつから見られていたのかまったく気づかなかったが、心の中で歓喜しながら無意識に ナナを見ていたおれをリオスは鋭い眼光で見つめていて、おれと目が合うとすべてを 察したかのようにニンマリと笑った。 リオスの鋭い視線と意味ありげな笑顔に思わずたじろぎそうになったが、おれ…