会社を移転・縮小した時と自宅1階事務所を閉鎖した時の2段階で集めた各分野の本を泣く泣く大幅に処分し、まだレンタル倉庫に段ボールに入ったまま残っている反省から、本の購入は絞り、図書館で借りることができない本だけ買うようにしています。 借りていた古部族研究会(野本三吉・北村皆雄・田中基)編の『諏訪の祭祀と氏族』が返却期限となったので、「白山・白神・天白・おしらさま」信仰について考察しておきたいと考えます。 1 天神信仰論 私のそもそもの関心は、スサノオ・大国主一族の死者の霊(ひ)が「神名火山(神那霊山)」から天に昇り、降りてくるという「八百万神信仰」のルーツが縄文時代に遡るのではないか、という仮説…