3月初旬、両家の顔合わせが行なわれた。 福岡県や大分県では『かなめ打ち(要打ち・金目打ち)』と呼ばれている、結納の簡易版にあたる儀式だけれど、私たちは以前から格式ばったものは省くと話していた。仲人も立てないので、簡易版から更にシンプルに食事会という形にした。 事前に「結納」や「両家顔合わせ」でググってみると、会の進行について紹介している記事を見つけた。そこには開会の挨拶を新郎の父が行うと書かれていた。 そうか、そこ重要だな。迂闊であった。 早速虹夫さんにLINEを送る。 「顔合わせの進行どうする?」 「進行とは?」 「調べてみたら新郎のお父さんの挨拶から始めるらしいよ。お父さんにお願いしてもら…