天馬フレークというお菓子をご存じだろうか。 小指の先ほどの大きさの薄い揚げ菓子で、形は馬のひづめのような切りかけのある楕円形、色は白く、食感はサクッと軽い。和紙を捩じったような包み紙に入っていて、きめ細かい砂糖のような粉がまぶされ、口に入れると甘塩っぱい味が尾を引き、あとひとつ、あとひとつと際限なく手が伸びてしまう。ハッピーターンの魔法の粉なんか目じゃないくらい麻薬的で、子供のころ大好きなお菓子だった。 最近、ふとしたことから思い出し、そういえばあれはどこが出してるどういったお菓子だったんだろうと調べてみようとしたところ、なぜかいくら検索しても出てこない。 何十年も前の記憶だから曖昧なところも…