《内容》 至極のエッセイ45本に加え、文庫版の「おまけ」9本&「あとがき」を収録。あなたの心の中でうごめく「曖昧な感情」に、「曖昧なまま」そっと寄り添ってくれる沢山の言葉たち―最果タヒ初のエッセイ集が待望の文庫化! 心の中にめちゃくちゃ言葉が渦巻いてるんだろうなぁ、と最果さんの作品を読むと思う。文体なのか、息継ぎしてる?って思うほどのスピードがある。 例えば童話を読むときは、自然と「むかし あるところに おじいさんと おばあさんと 」みたいに休符を入れて読むんですが、最果さんの作品には休符がない。読点はきちんとあるのに、存在感がまったくなくて句点しかないイメージ。 宇多田ヒカルのこと 他人と接…