平成7年の阪神・淡路大震災を契機とし、被災者や被害者のトラウマ(心的外傷)や、その結果生ずるPTSD(心的外傷後ストレス障害)について、相談・診療、研究、人材養成・研修、情報収集・発信、連携・交流などの活動に取り組んでいる。 「心のケア」に関する多様な機能を有する拠点施設として、全国初。 平成16年4月1日オープン。
前回の園芸療法にひきつづき「アートとこころのケア講座」で、臨床美術の体験に行ってきました。講師は(株)フェリシモでチョコレートバイヤーをするかたわら、臨床美術の活動をされている 木野内 美里さんという方です。今回は2種類のワークショップ体験をさせてもらいました。プログラム自体に著作権があるとのことで、手順は詳しく書けませんが、自分の描いたものをアップするのはOKとのことです。 定期券サイズの黒い紙に描いています。これは自分でも気に入りました。絵のタイトルは、『ゾウリムシの宇宙』 通常であれば参加者同士でペアになって、お互いに描いたものの「ホメ合い」をするそうですが、今回は先生によるお褒めで替え…
「アートとこころのケア」という講座(全4回)に参加してみています。兵庫県にある「こころのケアセンター」での講座で、園芸、絵画、音楽などの芸術療法について、体験もまじえて知ることができるとのこと。先日は園芸療法の回で、講座の前半は「園芸療法とは?」についてのお話。後半は植物を使って、かんたんな体験をさせてもらいました。例年だとグループで寄せ植えなどもするそうなんですが、今年は感染予防のため、それはなし。机のうえに配付されていたのは下のような葉っぱ類と、スタンプパッドです。 ヤツデの実、南天、ゼラニウム、キクの葉下は作業途中のようすです いや~、これは楽しい。童心にかえって熱中してしまう。 これだ…
2011年3月11日に発生した東日本大震災と福島第1原発事故は、被災者の「心のケア」に関するさまざまな課題を浮き彫りにした。 発生直後からこころのケアチームが全国から駆け付けたものの、調整不足で特定の避難所に支援が偏るなど混乱した。精神科病院の入院患者に対する支援が遅れ、避難を機に多くの患者が亡くなる事態も生じた。 中長期的な影響は今も続く。心の復興には生活基盤の立て直しが欠かせないが、避難生活が長引き心の不調を訴える人は少なくない。 被災者の苦しみを受け止め、経験と教訓を能登半島地震などの被災地支援に生かさねばならない。 ◇ 東日本大震災の教訓から、13年に災害派遣精神医療チーム(DPAT)…
こころのケアセンター元所長の中井久夫さん=2008年12月、神戸市垂水区 こころのケアセンター元所長の中井久夫さん=2008年12月、神戸市垂水区 阪神・淡路大震災などの被災者の精神的なケアに尽力し、文筆家としても多くの業績を残した精神科医で神戸大名誉教授、文化功労者の中井久夫(なかい・ひさお)さんが8日午前11時5分、肺炎のため神戸市の介護施設で死去した。88歳。奈良県出身。自宅は神戸市。 葬儀・告別式は近親者で行い、供花、弔電は辞退する。喪主は長男伸一(しんいち)氏。 京都大卒。東京大などを経て1980年、神戸大医学部教授に。統合失調症研究の第一人者で、先駆的な診療法で高く評価された。 9…
災害後におこる心と体の変化/こころの健康を守るポイント/悩みの相談先 能登半島地震の発生以来、被災地では厳しい環境での生活が続く。家族の死、自宅の倒壊、長引く避難生活……。ストレスや不安から、心の不調を訴える人も増えてきた。心の傷を放置すると様々な精神疾患につながりかねず、持続可能な支援態勢が求められる。▼1面参照 ■「酒量増えた」「家族に暴力」明かした苦しみ 震度6強の地震や津波で住宅の4割が全壊し、103人の死亡が確認された石川県珠洲市では、いまも約1300人が避難所生活を続ける。 自らも建物の下敷きになった人や、津波から逃げる途中に近所の人を助けられなかった人もいる。それぞれが心の傷を抱…
私の日本語雑記中井久夫岩波書店 2010年5月28日 第1刷発行 とある有志の会で、日本語がテーマだった時に話題になった。いつか読もう、、、と思っていて、だいぶたってしまったのだけれど、図書館で借りて読んでみた。 著者の中井さんは、言語学者ではない。精神医学者。1934年生れ、京都大学医学部卒業、名古屋市立大学医学部 助教授、 神戸大学医学部教授、甲南大学文学部教授。 兵庫県こころのケアセンター 初代所長。 ひょうご被害者支援センター 理事長を歴任。著書も多く、医学からエッセイ、幅広く活躍。残念ながら、昨年、2022年逝去。 これは、言葉や言語にまつわるエッセイ集。 表紙の裏の説明には、 ”精…