仏教の信仰心を、民衆が歌った歌謡。各宗派に存在し、葬儀の際などに歌われる。
ご詠歌の起源は、花山法皇(968-1008)の西国巡礼にあると言われています。
ですから、ご詠歌は流行歌や民謡などとは異なり、仏教の信仰心と共に在るものです。
五・七・五・七・七の和歌(三十一:みそひと文字)に節をつけたものを「ご詠歌(御詠歌)」、七五調または五七調の詩に節をつけたものを「和讃(ご和讃、御和讃)」と言いますが、この二つを合わせた総称も広い意味で『ご詠歌(御詠歌)』と言われています。(ちなみに、お経に節をつけたものは「声明(しょうみょう)」と言われています。)