はしご酒(Aくんのアトリエ) その百と百と三十一 「コジン ト ソシキ ト」 言わずもがな、悪事を働くことは許されないが、人は、一人の人として、個人として、それぞれが「私」らしく生きる、生きられる。はずなのに、そんな当たり前のコトが、時として、極めて難しくなってしまうことがあったりするものだから、この国は、憲法に、「すべて国民は、個人として尊重される」と明記したのだろう、とAくん。オープニングから、ヘビー級の臭いがプンプンとする。 「そうなんだけれど」 ん? 「まず自助でやってくださいよ、などと、上から目線でエラそうに言ってくれたりするわりには、この国に限らず権力者というものは、個人、というワ…