休店日、読書。 小田雅久二 氏の『 残月記』 「そして月がふりかえる」を読了。 最初の1ページから吸い込まれる文章の美しさ。1文に込められた情報量の多さ。 比喩表現が豊かで、景色と心理が目の前にあるかのごとく迫って来る。 薄ら寒い怖さが1文ごとに積み重なっていく感覚。最後の数行を理解した途端、本を投げ出すほど怖かったです! 本屋大賞ノミネート、吉川英治文学新人賞&日本SF大賞W受賞作品と紹介されていますが、納得。 「#本にだって雄と雌があります」も凄かったが、この作品はもう数倍も凄い。言葉が浮かばないぐらい凄い。 これは人に勧めたくなるほどの作品。 (ダークファンタジー、ディストピア、SFとい…