第3章 歯を20本以上残せば認知症リスクは下がる 歯の本数も、認知症と深く関わります。 歯を失うと噛むことができなくなり、そしゃくに必要なあごの筋力も落ちてしまいます。 成人の歯は、全部で28~32本。 80歳になっても20本以上の自分の歯を残そうという「8020(ハチマルニイマル)運動」が、1989年から厚生省(現・厚生労働省)と日本歯科医師会によって推進されています。 自分の歯が20本以上あれば、食生活はほぼ満足に送れるといわれています。 おそらく、そしゃくにも大きな支障はないでしょう。 日本では、60代までは自分の歯が20本以上ある人は多いのですが、70歳以降になるとそれが20本未満にな…