その時はじめて

中学1年の春、合唱部に入りたての頃、部員には自由に出入りできた音楽準備室の見たこともないような大きなステレオで、3年生の小島先輩（当時の中1には中3の先輩はとても大人に見えた）が持ってきて掛けてくれたオフコースの最新アルバム『Three and Two』。 ドキドキしながら針を落としたその1曲目「思いのままに」の冒頭のアカペラとそれに続くYAMAHA CP-80の音色を聴いた瞬間、自分の中で音を立てて何かが爆発した。今思うとそれが音楽に目覚めた瞬間だったのかもしれない。Bメロの2度でぶつけまくるコーラスは今聴いても実にシビれる。 そしてそれからほどなくして出た『Yes-No』で完全にとどめを刺…

就活100連敗以上の私だが、昨日、自己反省会中に一度だけ自分から辞退したことがあったということを思い出した。 しかもその選考は4次審査までいったのである。 その仕事とは「WEBライター」である。内容はグルメ（カフェなども含む）ライターで、誰もが知る日本を代表する会社から業務委託を受け、WEBページに文章を載せてもらえるというものである。 しかしながら、この仕事非常に人気があるわりにものすごく条件が悪い。もちろん給料は貰えるが微々たるもので、取材費等も自腹、手元に残るのかなりの少額でときには赤字である。 それでも応募する人がたくさんいるのは、有名企業の名前や場所を借りられることで、最初から大量の…

「ん」オリュクスは走りながら、一瞬上を見上げた。 「オリュクス！ ここだ、ぼくだよレイヴンだ！」レイヴンは叫んだ。 だがオリュクスはすぐに前を向き、そのまま走り抜けた。立ち止まりもせず、それどころか一ミリパーセクたりとも速度を落としすらせず。 「オリュクス？」レイヴンは愕然としながらその動物の背を追視した。「待つんだ、君！」 オリュクスの背はみるみる小さくなってゆく。 「オリュクス！」レイヴンはもう一度叫び、そしてようやく今どのような状況であり自分は何をするべきであるのかについて気づきを得た。 オリュクスを、追いかけなければ。 オリュクスは、立ち止まらなかったんだ。 全速力で浮揚推進を開始する…

人は、目的というものについて考えてしまいますが、生きるのに目的なんていらないわけです。目的が無いと生きていけないなんて事は全くなく、目的無しに生きていって良いんです。それが人間の普通です。 人は生きるのに目的必要無し、と言い切ったところで、では人はどうやって生きていくかという事ですが、ひとつに、必要な事があるからその事の為にやるべき事をするという事です。 生きていて、それで問題が無ければ、確かに何もする必要が無く、それでいいんです。ですが、生きていると色々と問題が出てくるから、その問題をどうにかしないといけないわけで、だから、何かをするんです。 無理に何かをしようとするのではなく、問題を解決す…

猫バカなら、愛猫が逝ってしまったことを想像あるいは妄想して涙したことがあるはずだ。 なにが恐怖かって猫たちは、いつかは自分たちよりも先に逝ってしまうということ。 いつかはお別れがくる。確実に。 だからこそ、後悔しないよう猫たちのために今できることをやっておきたい。 ということで、今回は基本中の基本、猫の年令についてまとめてみた。 猫の年齢を人間にあてはめると？ 猫の年令を算出する計算式は次の通りだった。 ・24+（猫の年令-2年）×4 はっきりいってこれではよくわからない。 なので、年令表を調べてみた。 数ある年令表の中で下記の表が一番わかりやすかったので、引用する。 まずは、猫年齢アラフォー…

ある日の夕方のことである。一人の下僕が、コンビニの駐車場で暗闇を待っていた。 無駄に広い駐車場には、この男のほかに誰もいない。ただ、所々塗装の錆びた街灯の下に、放置車両が一台とまっている。コンビニが街道沿いにある以上は、この車のほかにも、休憩をするトラックやワンボックスの二三台はありそうなものである。それが、この車のほかには一台もない。 なぜかというと、このコンビニを迂回する形で新道路ができた。そこで、このコンビニの寂れ方は尋常ではない。噂によると、割引クーポンを配ったり、フランクフルトのセールをしたり、賞味期限間近の弁当を値引きして、売っていたということである。利益が減るのであるから、アルバ…

幻想シアターで勘違いやすいポイント 幻想シアターはルールが複雑なので、誤解や勘違いが生じやすいです。 今回初めて幻想シアターをやってみて、個人的に勘違いしていたポイントについてまとめます。 誤解①：Lvだけでなく、聖遺物や天賦レベルも全員上げないと攻略できない？ 出場条件を満たすために、突貫工事で何人かをLv70にした人は多いと思います。 その際、武器や天賦レベル、聖遺物のレベルについてもしっかり上げなければ攻略は難しいかと思いましたが、意外と妥協することが可能ということが分かりました。 まずフレンドからキャラを借りるのであれば、Lv70まで育てたキャラのうち一人は必ず不参加になります。 当然…

——何が価値を生み出すのか—— 逆格差論を考える 1. はじめに 2. 創り出された依存経済 3. 逆格差論の時代背景 4. 名護市基本構想で主張された逆格差論 5. 話し合い 【参考文献】 1. はじめに 私たちはあらゆるものが商品化され陳腐化される社会に生きています。 三十数年の長期ローンで建てた家も一世代か二世代後には陳腐化し価値を失います。そして住宅ローンや学資ローンなどで縛られて、一生のほとんどを借金返済で過ごすことになります。 民衆の収入は低下を続け円安によって物価の上昇は続きます。国家官僚たちは税金や社会保険料の負担を増やすのに躍起になり、その一方で大企業の内部留保は肥大化し、投…

昨日、2023年に公開された「丘の上の本屋さん」というイタリア映画を観た。ユニセフ共同製作で、監督・脚本は、クラウディオ・ロッシ・マッシミという無名の人だが、小品ながら、とても深遠なる映画だった。 舞台はトスカーナの小さな村の書店。大がかりな状況設定は何もないが、トスカーナの美しい田園風景と、書棚に並べられた本のタイトルが時空を広げる。シンプルな設定でも、これだけ奥行きのある世界が描けるのだと感心した。 主人公は、余命わずかな老人のリベロで、古書店の主。リベロは「自由」という意味だ。この古書店にブルキナファソからの移民の美しい少年エシエンが通うようになり、「リベロ」っておかしな名だなあと言う知…

アロマセラピストだった私 親友が大病を患いました 私に何ができるだろうか MUJIのオイルでブレンド アロマの魅力 アロマセラピストだった私 遠い昔、わたしは異国の地で、アロマセラピストとして生きておりました。 今は、バリバリ数字を追う、営業管理職ですが^^; 20代の後半に志して、アロマセラピストとして活動していたのが30代の前半頃なので、かれこれ15年～20年ほど前。 なんとなく、海外にあこがれて、なんとなく本屋で手にした大きな本を眺めて、間接照明の中、気持ちよさそうにマッサージされている人の写真から、「わたし、これやりたい」と思ったのです。 その時、はじめて、アロマセラピーという芳香療法…

友人とご飯を食べて、その後選挙の投票でも行くかと家を出たのが昼過ぎぐらい。外に出て、だんだん空が曇ってきたのを怪しんだ私は、その時はじめてアメッシュやら天気予報やら見始めたのです。 降水確率80%。しかも近くにゲリラ豪雨と思しき雲が近づいてる。傘を持たずに出た私は、いまさら傘を買っても意味がないと判断し、お店で雨宿りすることに。 無事にゲリラ通過を目視し、諸々の用事を済ませて家に帰ると、自宅の床がビシャビシャになっているではありませんか。 ……はて？ 家を出る前に風呂に入ったけれど、バスマットがこんなに濡れていた記憶がない。しかもわりと広範囲で濡れている。窓から入ってきた？と思ったが、キチンと…

早番だったので職場近くのカフェへ 落ち着く、美味しい、 会話はなくても通じあう何かがある居場所 コロナ以降、早番９時15分出社の日と 遅番１０時半出社の日ができて助かってる。 遅番の朝は、洗濯や掃除してから出社もできる。 毎朝、都内の地下鉄に乗っているんだが 朝９時半くらいまで『女性専用車両』があります。 ソコにイヤホン&スマホ熱中若者とか 全く周りが見えていないオジサマたちがいます。 芸人の友近さんは、ギャクとして『世直し』といってたけど アタクシ座ってる若者には、ぜったいに声かける 『世直し』を笑顔でやってます(自慢) 見えない、聞こえない状態なので そっと優しくトントンと感じ良い場所らし…