子ぞうのポムポムは、動物園で生まれました。 ねる時は、いつもお母さんぞうのふところにだかれてねむっていました。 ふところの中は、ほんわかと暖かく、とても気持ちよく眠りにつくことができました。 ある日、ポムポムは夢の中で、雪の降る寒い北国へ行きました。 ポムポムがまわりを見てみると、「寒い寒い、こごえそうだ。」と怒ってばかりいる人達でいっぱいでした。 ポムポムはその場所に立ち止まった瞬間、寒さにふるえ、おもわず息をとめ、鼻からおもいっきり息を「スウ―」と吸い込みました。 すると鼻の先より星のカケラの帽子をかぶった、沢山の兵隊さんが脚踏みをして通りぬけるように、チカチカ、ジンジンと鼻が痛くなりまし…