旧東海道にはいい餅菓子屋さんが多い。 今回ご紹介したいのは、品川宿と川崎宿の途中、いわゆる間の宿(あいのしゅく)、江戸時代から行きかう人が多い三原通り(現在は美原通り、あるいはミハラ通り)で出会った朝ナマの和菓子店です。 炎天下、店の前に立った時、タイムスリップしたような、あまりにレトロな店構え(つくられたレトロではない)にあんこころが鷲づかみされた。 ややくすんだ赤と白の日除け。「吉田製菓のシンプルな店名。 ガラス張りの陳列棚に見事な大福類やおはぎ、饅頭、あんころ餅、お赤飯などが並べられていた。手を伸ばしたくなる、昔からの陳列法。渋い。 一個一個がデカい。 特に大福餅類(3種類)は餅粉が下の…