訓読 >>> はねかづら今する妹(いも)がうら若み笑(ゑ)みみ怒(いか)りみ付けし紐(ひも)解く 要旨 >>> はねかづらを新しく着けた娘は、初々しく、はにかんだりじれたりしながら、身につけた紐を解いていくよ。 鑑賞 >>> 新婚初夜の儀式のはねかづらをつけた娘が、初々しく顔を朱に染めながら、馴れない下紐を苦労して解いている姿を詠っています。「はねかづら」は年ごろの娘がつける髪飾りのことですが、どんな材料や形だったのかはよく分かっていません。髪にさし、神女へと変身するためのものだったともいわれています。 それにしても、歌われているのは、なかなかいい光景です。新妻の色っぽさと共に、ドキドキしなが…