百人一首第33番目の歌の作者は紀友則。 古今和歌集の選者で、三十六歌仙の一人でもありました。 また、紀貫之の従兄弟にあたります。 今回は紀友則について紹介します。 紀友則とは 生年は845年頃、没年は907年。 最終の官位は六位で、役職は大内記でした。 和歌の才能が高く評価された人でしたが、生涯の官位は高くありませんでした。 古今和歌集の選者となっていましたが、完成を見ることなく亡くなってしまいました。 この歌に詠まれている桜は、はかなげに散るというよりも、むしろ春の明るい光の中で輝いているようにも感じ取れます。 桜の、本来の美しさは、そういった情景にあるのかもしれません。 時代背景 「竹取物…