平井和正『月光学園』出版芸術社ふしぎ文学館を読了。 収録作品は「悪徳学園」「魔女の標的」「ママの性教育」「夢のふたつの顔」「赤ん暴君」「美女の青い影」「転生」の7篇。帯に「学園SF傑作集」とあるが、必ずしも学園を舞台にした作品ばかりではない。中高校生を主人公にした作品を集めた短編集となっている。 いずれも大昔に夢中になって読んだ作品ばかりだが、いまあらためて読んでも、やはり面白い。初期の平井和正の濃密な文章をたっぷりと満喫することができる。とりわけ凄いと思うのは「悪徳学園」「魔女の標的」「美女の青い影」。 そして、あらためて読んでみて気がついたのだけれど、美女を描く時の平井和正の筆致の素晴らし…