前回のお話はこちら 【オリジナル創作小説】またわれのたび その22 - あたうる興業【ブログ版】 「呼ばれたから来た。またわれ、こまたわれ久しぶり」 「おおまたわれも元気だったかい?ぼくらも何とかやってるよ」 またわれが気さくに片手をあげて挨拶する横で、こまたわれは少し考えるそぶりをしてからおおまたわれに話しかけます。 「今回来てもらったのには訳があるんです。実は・・・」 こまたわれは先刻見た死に向かうまたわれ大根たちの、一部始終を聞かせました。 黙ってじっと聞いていたおおまたわれは、全て話し終えた様子を確かめるとおもむろに口を開きます。 「なかまがそんな風に死ぬの、かなしい。おおまたわれも、…