DNA解析で未解決事件に迫るミステリー漫画 (作・夏緑 画・菊田洋之「らせんの迷宮遺伝子捜査」既刊2巻) DNAは嘘をつかない 東京都覚山市の覚山警察署の刑事・安堂源次は科捜研からの依頼で2002年の強盗事件の遺留品を保管室で探していた。 事件のあった現場には犯行を裏付ける証拠品が残されている場合がある。 近年、指紋採取と共に犯人の特定に用いられているのがDNA検査だ。 DNA検査は個人を識別するための正確さという点では際立っている。 白骨化したりバラバラ死体の場合は指紋は採れないが、DNAなら残る上に全身どこからでも同じものが採れる。 たとえば遺留品の髪の毛1本、煙草の吸殻についた唾液、皮膚…