「アレンジメント」(arrangement)の哲学用語。 「鎖列」とか「組み込み」・「整理」・「配置」などとも訳される。 が、音楽的な「アレンジ」、即ち「編曲」と捉える方がDG哲学などにおいては望ましい場合も多い。 ジル・ドゥルーズ&フェリックス・ガタリが駆使しまくった。 「 agencement 」。
Hoffman and Novak (2018)の、スマート・オブジェクトと消費者の間の相互作用を集合体理論(assemblage theory))によって記述するパースペクティブを提案した論文をきっかけに、ドゥルーズとそれを解釈したデランダの集合体(=アジャンスマン、アサンブラージュ)とそれを方向づける二軸についての議論から、比較的定義に近い説明の例をメモ。 集合体(=アジャンスマン、アサンブラージュ、アレンジメント)についての説明の例 Deleuze, Gilles, and Félix Guattari (1980). Mille Plateaux. Paris: Les Editio…
AIがもたらす新たな消費者行動について考える際に、Hoffman and Novak(2018)の、スマート・オブジェクトと消費者の間の相互作用を集合体理論(assemblage theory))によって記述するパースペクティブを提案した論文 "Consumer and Object Experience in the Internet of Things: An Assemblage Theory Approach" が参考になりそうだと感じたので、このパースペクティブについて整理した。 1) なぜ「スマート・オブジェクト」に関する議論が、AIがもたらす新たな消費者行動について考える際の参考…
DeLanda (2006)は、これまでの人文科学の歴史的な経緯によって私たちに染み付いている「有機体の隠喩」、すなわち部分と部分の関係が統一的な全体をもたらし、その全体性に部分が規定されるという「全体性」と「内在性の関係性」のモデルを批判し、それに代わるものとして、自己準拠的で互いに特性が異なる部分が偶然的に関係した結果として形成する「集合体」と「外在性の諸関係」のモデルを提唱している。 以下、これらの概念の説明の要約をメモ。 全体性・内在性の関係性 構成要素である部分は、全体の内にある他の部分との関係そのものによって構成される 全体の特性は、構成要素の特性の集積であり、全体には、その部分部…
生成AIと消費者行動について考えている流れで、Novak and Hoffman (2019)を読んでいる中で、"our view of consumer relationships with objects is grounded in assemblage theory"とあり、その中でDelueze and Guattari (1987)が言及されていた。 Delueze and Guattari (1987)って...やはり『千のプラトー』の英語版ですよね。あれ、「アジャンスマン」なんて概念あったっけ。 というわけで、30年ぶりに『千のプラトー』を読んでみた。 『千のプラトー』の最初に…