別名抽象バレエ。バレエ・リュス出身のジョージ・バランシンが、アメリカに渡り、ニューヨーク・シティ・バレエに振付けた300以上の作品などがその特徴をもっている。ストーリーがなく、人間の内面描写や感情描写もなく、ただひたすら、人が作り出す美しい「形」を追求したバレエ。プティパはバレエのストーリーから、演劇部分をマイムとして、そしてその他に純粋舞踊を付け足したが、バランシンはそこからマイムを取り払ってしまったといっていいだろう。よって、バランシンはプティパの後継者と呼ばれている。
そのバランシンの後継者とされるのがウィリアム・フォーサイスであり、コンピューターを使った振付や舞台演出は、ポストモダン・バレエとも呼ばれる。