読書中の乗代雄介著「本物の読書家」を読んでいたら登場人物のあいだで語られる小説の話のなかに、アンダスンの「ワインズバーグ・オハイオ」が出て来た。以前、読んだよなあ、と思い出し本棚をさーっと探してみたが、見つからなかった。見つからない文庫本は何回目かの「粛清」でBOOKOFFに行ったに違いないのだ。ないことが判ったら、急に読みたくなる。読むというよりちょっとぱらぱらっとページを捲って、その雰囲気を思い出すだけなのだが。アマゾンを調べたらkindleもあるし、新潮文庫ではいまも新刊で扱われているようだ。だけど、なんでだろう、新刊で買い直すという感じではないのだ。この微妙な気分はなかなか伝えにくいが…