20 2 120 120。 1と2、0が並ぶ数字だがこれはなんだろう。暗号でも呪文でもない。 この大きな部屋に来るのは久しぶりだった。大丈夫かな、と思うのだ。 ここしばらくあまり体に力が入らない。むしろだるいというべきだった。もう11月というのに日中の寒暖差が半端ない。昼はTシャツ半パンなのに夜は薄手のフリースも羽織る。若ければこんな事では怯まないが、今は残念ながらボディブローのように効いてくる。体がだるくてすぐに横になってしまう。昼寝付きだ。 部屋には無機質な多くの器具が光っている。無愛想な道具だがそこに人がすわると生気をおびてくる。僕も座ってみる。バーを握り動かすがひどく重い。ウエイトを減…