🔷 琳派 疾走する芸術たち 追いゆけば立ち現れる 風雅の道本木さんの書家としての才能はかねてから知っていましたが、琳派に調和する書と彼の哲学が、輝くばかりの金と黒に昇華されていました。生活芸術、いわゆる「用の美」が、建具、屏風や器に描かれているさりげなさの中に異界への入口を見るという本木さん。自由とは生きる楽しみでもあり、舞やリズムとして昇華するのが、日本人の良さでもあると。「自分の中の矛盾」を墨のたらしこみと金で表現する本木さん、風神・雷神図屏風にも劣らぬ、闊達で美しい作品でありました。本木さんを、シブがき隊の頃からずっと注目していて、内田也哉子さんと結婚、子どもたち、樹木希林さん、内田裕也…