見るからに笑える顔をした人形たちが 気負わず伝えるクレイアニメの面白さ奇抜な発明品で騒動を巻き起こす発明家ウォレスと、ドジな飼い主をしっかりガードするニヒルな忠犬グルミット。イギリスのアードマンスタジオが生み出した短編クレイアニメ『ウォレスとグルミット』シリーズが、2005年、ハリウッドのメジャースタジオ、ドリームワークスのバックアップを受けて、初めて長編映画化されました。コンピュータを駆使した技術革新の嵐吹き荒れる映画界で、発展の荒波にかき消されるのが伝統の運命なら、クレイアニメの前途も多難だったでしょう。そんななかで本作が登場したことは喜ぶべきことです。クレイアニメの面白さを見直すきっかけ…