航空機の時代とはいえ、国際的にモノのやり取りをするのは現在でも海運でありましょう。その船舶輸送が危機的状況に陥っています。というのは、太平洋と大西洋を結ぶ中米のパナマ運河が水不足で大型船が通りにくくなっているのと、欧州とアジアを結ぶシーラインとして欧州各国が一番頼りにしているスエズ運河が海賊とイスラム武装勢力によって危険な状態に置かれているからです。マレーシア、インドネシア間のマラッカ海峡もそうですが、昔からここしか通れないと船が集中するところは海賊が出やすいところなのですが…。 欧州とアジアを行き来する船舶は今、インド洋のアデン湾、紅海、スエズ運河から地中海に抜ける通航を避け、遠く南アフリカ…