「祝福の光」 「よ……。朝だよー」 「にゃー」 「朝だよ、姫」 「むー」 「ひーめー」 「有り余ってヘラる感情なんて」 「?」 「萎えるし映えないもういらない!」 「いや、『メンヘラじゃないもん!』歌ってる余裕あるなら、起きて」 「残酷な王子のテーゼだ。こんなに眠いのに」 「はいはい。版権に引っかかりかねない発言は謹んでください」 「そんなに起こしたい?」 「って言うか、ごはんにしようよ」 「ちゅーしてくれたら起きる」 「もー、とに。ちゅ」 「へへへー」 「わ!わわ!」 はい、朝からいちゃらぶしてる会話に付き合ってくれて、ありがとうね。 そんなことをあたまの隅っこで思いつつ、わたしは王子に抱き…