最後の5分だけで、長いドラマを見たような衝撃と充足感。 かつて、恋人キャサリンをかばって銃弾の中に突進した次元、そのまま離れ離れでそれぞれの人生に、、。 女性の夢を知り、自分と一緒では、夢の妨げになると自ら去っていく。恋から身を引くことが多い、次元は。 いつもこれだよ。まあ、去られた方の気持ちにもなってよ、と言えないこともないが、彼女は、余命幾ばくの時になって、やっぱり会いたかったんだね。 彼女が仕組んだのは凄く危険な仕掛けだったので、もし途中で次元が逝っても後先で心中できると思ったか。 次元なら絶対乗り越えて会いに来てくれると思ったか、激しい女(ひと)だ。 生死紙一重みたいな仕掛けをル次ゴで…